美d生活工房の酒井です。
タフグランハンガーラックを技術的にに解説するお話を、過去に何度かさせていただきました。今回は、頑丈で長持ちの理由を「設計」という観点から説明していきたいと思います。

高さ固定はネジだけででしているわけではありません
お客様からのよくある質問の中に、「ネジの高さ固定だけでは、使っている間に下がってきませんか?」というものがあります。

ハンガーラックは内側のパイプと外側のパイプをスライドさせて高さ調整ができます。
そして、高さ調整はネジを締めることで内パイプを抑えて、逆側で外パイプとの摩擦力が生まれて高さが固定されるようになっており、ネジだけで固定しているわけではなく十分な強度があります。

しかし、内側と外側のパイプの太さに差があると、ネジを締めて押さえ込んだときに内側のパイプに歪みが生まれます。このために高さ調整がスムーズに動かなくなる可能性が出てきます。
また、接触面も少なくなり摩擦力が少なくなるので、摩擦力が弱くなります。
そのため、タフグランハンガーラックは、できる限り外側・内側のパイプに太さの差をなくしてしっかり固定できるようにしています。
高さ固定で、パイプの中でネジが切れている場合は注意です
高さ固定をするもう一つの方法としては内パイプに穴を空け、ネジで固定するする方法です。
この方法も固定はできるのですが、長期間ネジ山に上からの荷重がかかりネジ山が潰れてしまったり、最悪の場合ネジそのものも切れてしまうことがあります。
当店のハンガーラックでは、タフグラン重量用2段ハンガーラックが穴固定式になります。重量用2段ハンガーラックは、パイプの肉厚を1.2mmにすることと、高さ固定ネジを2箇所にすることでこの問題を解消しています。


脚部の支柱は2重構造によって頑丈になっています
支柱と脚部は、中に継手となるようなパイプが入っています。
これによって、移動時に引っ張っても歪むことなく移動ができるようになっています。

ハンガー掛けるのバーの穴は、錆を防止して長持ちさせるための穴

タフグランハンガーラックの上段パイプ両端の下側に2つの穴が空いています。
この穴はハンガーラック内部を乾かすための穴になります。
メッキ加工をするとき、部品の表面についているゴミ落とすため、水を貯めた槽に入れて洗います。 その後、乾かしてからメッキをすることになるのですが、上段バーは一体式で鳥居型をしており、乾きにくいという弱点があります。これを補うために2つの穴を空け乾きやすいようにしています。
結果として日常の使用でも空気が通り錆びにくくなります。特に湿度の高い時期でも、内部に水滴が付きにくくなるのです。
長持ちするハンガーラックを選んでください
組立不要、パイプ、キャスター、設計とタフグランハンガーラックについて説明をしてきました。
今回の内容をまとめるために、改めて設計担当の話を聞きました。また、使っていただいているお客様から、数年使っても壊れていないというお声もいただいています。
私自身もホームセンターでハンガーラックを買って、数日間で潰れてしまった経験がありますが、現在、タフグランを使い始めて7年になります。狭い部屋であまり荷物も置けないので、とても重宝しています。
改めて長く使える良いハンガーラックだと気づかされました。
これからも自信を持ってお勧めしていきたいと思います。